猫を多頭飼いしている方、大切な愛猫たちとの防災について、考えたことはありますか?
もしも災害が発生した時、愛猫たちの命を守るために、周囲の安全環境の整備や、防災グッズの準備をしっかりとしておきたいですよね。
そこで今回の記事では、猫を多頭飼いしている方にとって必要な猫用防災グッズをおすすめ5選としてご紹介!
さらに災害時の行動対策もあわせてお伝えしていきますので、ぜびこの機会に防災グッズや必需品を準備して、防災意識を高めていきましょう。
猫【多頭飼い】防災グッズおすすめ5選!同行避難編
災害が発生して避難するときに、猫のために持ち出せるものは限られてきます。
なので、代用できないもの、あったらいろいろ使える便利なものをリュックなどにまとめて、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。
では、猫多頭飼いの防災グッズで同行避難に必要なおすすめ5選を紹介していきます。
- ペットバギー
- リュック式のキャリーバッグ
- 猫用ハーネス&リード
- 迷子札やマイクロチップ
- 洗濯ネット
1.ペットバギー
ペットバギーは、猫たちを乗せてベビーカーのように移動できます。
タイヤが付いてるから押して移動できるので、女性ひとりでも、多数の猫とスムーズに移動できると思います。
ただし、津波などの場合は、建物の上に避難して、階段を使うと思うので移動は困難になります。
避難を急ぐときは、バギーを捨てて逃げても大丈夫なように、猫は洗濯ネットに入れてからバギーに乗せるといいです。
洗濯ネットに猫を入れておけば、キャリーバッグなどに移すときにも安心です。
ペットバギーはキャリーバッグとしてではなく、台車の役割として考えておいた方がいいかもしれません。
また、地震災害だと地割れやガレキで道がガタガタになってると思うので、しっかりした車輪のバギーを選ぶのをおすすめします。
2.リュック式のペットキャリーバッグ
リュック式のペットキャリーバッグで、猫を2匹入れられるようになっています。
多頭飼いさんなら、両手が自由になるリュック式は災害時には絶対に役に立ちます。
ですが、災害時には猫たちもパニックになったりするので、普段からキャリーバッグに入ることを慣れさせておくといいでしょう。
そうすることで、いざという時に慌てずに安全に避難することができます。
3.猫用ハーネス&リード
猫用ハーネス&リード。
災害時でも安全に避難するために、ハーネスとリードも用意しておきましょう。
猫が脱走してしまうのは怖いし避けたいので、ハーネスとリードを装着してキャリーバッグに固定しておけば安心です。
多頭飼いの場合はとくに、1匹1匹に向ける注意が散漫になってしまうので、猫の安全のためにハーネスとリードは必要です。
また、ハーネスとリードを選ぶときは必ず猫用にしましょう。
犬と猫では体の構造が違うので、犬用のハーネスだと体の柔らかい猫はするんと抜けてしまいます。
また、猫用リードにも猫が絡まってしまわないように、わざと固い芯を入れて作られてるものがあります。
4.迷子札やマイクロチップ
●首輪に取り付けるタイプのQR読み取り迷子札。
災害時にはぐれて迷子になっても、発見者からの連絡メールアドレスが3つまで一斉に送られるようになっています。
発見時どこで保護されたか地図情報とともに、飼い主さんに送られて正確な情報を知ることができます。
また、すぐに迎えに行けない場合でも、発見してくれた人に、して欲しい行動を伝えることもできるので安心です。
●刺繡ネームの首輪
万が一災害時に迷子になってしまっても、刺繍首輪なら連絡先が見えるし、濡れてしまっても消えることもありません。
首輪なので迷子札が落ちるという心配もないし、首輪をしたままハーネスを付けることもできるのでおすすめです。
●マイクロチップの装着
マイクロチップには15桁の数字が記録されていて、その数字とあらかじめデータベースに登録されている飼い主さんの情報を照合することで、ペットの身元を識別することができるものです。
装着は動物病院でしてもらいます。
もしも災害時、はぐれて猫が迷子になった時にも役立ちますね。
マイクロチップについての詳細はこちら➡(参照:日本獣医師会マイクロチップについて)
5.洗濯ネット
洗濯ネットに入れれば猫を安心させて、動きを制限することができるので、災害時で避難するときの移動には必需品です。
普通に自宅にある洗濯ネットで十分ですが、猫が入れるサイズにしましょう。
猫【多頭飼い】の防災グッズで必要なもの!避難所編
もしも被災して避難所に行く場合は、猫のために万全の対策ができるように準備しておきましょう。
避難所での防災グッズの必需品にはどんなものがあるのでしょうか?
避難先での猫のストレスを少しでも減らすための必需品をご紹介していきます。
猫用防災必需品
- フード、水、(最低5日分)
- 病気の猫は常備薬
- 食器(軽いプラスチック製のもの)
- 猫砂、ペットシート、折りたたみ猫トイレ
- 首輪、リード、ハーネス(リードは伸縮しないもの)
- 新聞紙、タオルや毛布(ペットをくるめる大きさのもの)
- 洗濯ネット(猫を安心させて、動きを制限するため)
- 折りたたみケージ
- ブラシや爪切りなどのお手入れ用品
- ガムテープ、ビニール袋、ゴミ袋
- 猫の写真(携帯電話の画像でもOK)
- 飼い主の連絡先、かかりつけ医や預かり先の情報
以上になりますが、猫によって必要なものには違いがあるかと思います。
猫の状態によって、飼い主さんが必要なものを決めてあげるといいでしょう。
もしもの災害避難を想定して、いつでも持ち出せるように、猫用防災グッズを準備しておく必要があります。
猫たちと一緒に避難するための備え
防災には、完璧な備えというのはないものです。
できる範囲で減災するという考えと、取り組みが大切になります。
猫多頭飼いの防災も同じで、多頭飼いだから災害の時の対応はできないと考えずに、できることをできるところまでやっておきましょう。
では、猫多頭飼いの飼い主さんには、どんなことがやっておけるでしょうか?
預け先となってくれる人に事前に話をして良好な関係を築いておく
いざという時に猫たちを預かってくれるであろう人(親兄弟、親戚、友人など)に事前に話をしておくといいです。
同じ地域なら、頼りにしていた人も被災にあう可能性もあるし、1か所に多数を預けるには無理があります。
なので、被災した自宅の地域ではなく、別の地域で預かってくれる人と良好な関係を築いておくといいです。
そうすることで、1人で背負い込むこともなく、精神的にも楽になるかもしれません。
猫の数が多いなら、選択肢も多くしておきたいものです。
ペットホテルなどの預かり施設を複数確認しておく
ペットを預かってくれるペットホテルや、ペットシッターサービスは全国にたくさんあります。
自宅から近くにある施設や、サービス内容を複数確認しておくといいでしょう。
また、災害の種類ごとに、ハザードマップで安全な場所にあるか、建物はしっかりしているかなども確認するといいでしょう。
ペットを預けた施設が被災してしまう可能性も考えられます。
ペットホテルを探せる参考サイト
ここでは、預けられるペットホテルが探せるようにいくつかサイトを載せてあります。
参考にしてみてくださいね。
ペットホテルを探せる参考サイト
近くの大型指定避難所を確認し自分だけの避難訓練をしておく
天気予報などで予測ができる台風や集中豪雨の場合は、分散して実家、友人、ペットホテルに預けに行くこともできると思います。
ですが、地震のような突発的な災害時は、余裕がなくて預けられないかもしれません。
例えば交通マヒが起きたり、預け先と連絡が取れない、ペットホテルが被災したり満室も考えられます。
多頭飼いの場合は困難な状況ですが、避難所への同行避難も選択肢として常に考えておいたほうがよさそうです。
避難所には地域の学校、公民館、公的施設が指定されています。
避難所を選択できるなら、収容人数が多い学校の方がいいと思います。
普段の日に、避難所に指定されている近くの学校まで、実際に猫を連れて訓練をしてみるといいでしょう。
※学校が実際の避難所として開設した時に、ペットはどれぐらい受け入れられるか状況により変わってきます。
公的避難訓練にも積極的に参加する
都道府県などで主催している大型防災訓練では、ペットとの同行避難訓練ができる場合があります。
避難訓練を経験することで、多頭のペットと避難するときに困難なことや不可能なことを知ることができ、事前にどんな対策をしたらいいかを考えておくこともできます。
また、避難訓練に参加して知り合いが増えるのも心強いし、いろんな情報を共有できるかもしれません。
避難所でペットの受け入れができなかった場合
まず、自宅に近い指定避難所や注意事項、ペット受け入れの可否などを、事前に自治体に問い合わせて、確認するのをおすすめします。
避難所で受け入れができない場合に、ペットホテルや動物病院に預けられる代替え案はあるかなど、できるだけ詳細に確認しておきましょう。
どうしても受け入れ先が見つからない場合は、車やテントなどの選択肢も考えないといけません。
その場合は、室温管理が難しいなどのデメリットがあると思うので、保健所の担当部署などに相談をしてみましょう。
猫【多頭飼い】の防災グッズ今回のまとめ
猫【多頭飼い】の防災グッズおすすめ5選!備えておくべき必要なもの厳選まとめ!いかがだったでしょうか?
猫多頭飼いの防災グッズおすすめをまとめると、
- ペットバギー
- リュック式のペットキャリーバッグ
- 猫用ハーネス&リード
- 迷子札やマイクロチップ
- 洗濯ネット
もしもの時なんてやってきて欲しくないけれど、備えあれば憂いなしです。
家で飼われてきた猫たちは、もし飼い主さんとはぐれてしまったら、ひとりで生きていくことは難しいでしょう。
今一度「愛猫と一緒にどうやって安全に逃げるか」について考えてみてください。