1月は、正月に関わる行事がたくさんありますね。
お正月の行事の一つに「鏡開き」もありますが、2024年の鏡開きっていつなんだろう?決まりとかはある?
鏡開きのあれこれを解決するために今回は、2024年の鏡開きはいつなのか?関西や関東での日にちの違い、鏡開きの意味や由来も解説していきます。
この記事でわかること
- 2024年の鏡開きの日にち
- 関西や関東での鏡開きの日程
- 鏡開きの意味や由来
- 鏡開きでやってはいけないこと
- 鏡開きのやり方
2024年の鏡開きの日にちは、地域によってそれぞれ違いがあるみたいですね。
また、意味や由来も一緒に見ていきましょう。
2024年の鏡開きっていつ?
鏡開きは、毎年変わることなく同じ日に行われるので、2024年ももちろん同じ日にちです。
なので、2024年1月11日(木曜日)になりますね。
曜日の関係から、1月11日前後の土曜日や日曜日に鏡開きをする場合もあります。
1月11日が鏡開きの日とされていますが、実は11日以外には4日、15日、20日のところもあります。
鏡開きは、先祖代々から受け継がれていたりもして、住んでいる地域や場所によって違ったりもします。
2024年の鏡開き関西や関東での日程
鏡開きは松の内が明けてから行いますが、地方によって日にちが異なるんですよ。
関東を中心に東日本では、1月11日、西日本では15日もしくは20日になるんです。
松の内の日にちが、関東は7日、関西は15日までとずれているためなんですね。
以下に詳しく載せてみたので参考にしてくださいね。
地域 | 鏡開き | 松の内 |
東北・関東・九州 | 1月11日 | 1月7日まで |
関西 | 1月15日 | 1月15日まで |
京都 | 1月4日 | 1月15日まで |
鏡開きの日程は、関東と関西では日にちが違っていますね。
ですが京都では、1月4日(木)が鏡開きの日になります。
お正月の三が日が終わると、すぐ鏡開きをするという風習がある京都。
なぜ4日なのかを調べてみましたが、詳しい詳細はわかりませんでした。
また、北海道での鏡開きは、関東と同じ日になっています。
地域によって日にちが違うのはどうして?
なぜ地域によって日にちが違って、11日という半端な日なのでしょう?
鏡開きの日が、関西と関東で違うのは、武家社会と商家社会の違いになります。
もともと鏡開きは、全国的に松の内があける1月20日だったそうです。
三代将軍、徳川家光の月命日の20日と重なってしまうので変更したと言われています。
11日という半端な日については、蔵開きといって、大名家や商家で使用人やお得意様に、お餅やおとそをふるまっていた日に合わせたからみたいですね。
鏡開きの日の変更は、江戸とは距離がある関西までは広がらなかったようです。
なので、もともとの習慣のなごりで、地域によって鏡開きの日に違いがあるみたいですね。
鏡開きの意味や由来について
鏡開きとは、お正月に歳神様が依り代としている鏡餅を食べて、歳神様の力を授けてもらい、1年の無病息災を祈る行事です。
歳神様が降臨した鏡餅には、歳神様の魂が宿っているとされています。
お供えした鏡餅を鏡開きをしていただくことで、一年を幸せに過ごせる力を授けてもらうという意味があります。
鏡餅と鏡開き
- 鏡餅は歳神様の依代
- 歳神様にお越しいただいて、もてなすために正月飾りをして鏡餅をお供えする
- 歳神様は松の内は鏡餅にいる
- 鏡開きは歳神様の魂が宿った鏡餅を食べて、歳神様の力をもらいその年の無病息災を祈る
~~歳神様と鏡開きの由来~~
歳神様は、穀物の神様になります。
毎年お正月に、高い山から降りてくる神様で、福徳とともに訪れます。
訪れた家に幸せをもたらしてくれて、一年を通し守ってくれる神様です。
そして、歳神様が家庭に滞在する期間が松の内で、歳神様が帰ってから、鏡開きを行います。
また、鏡餅は切るじゃなくて、開くと言うものだそうです。
実際に刃物では切らず、木槌などで小さく割ったものを料理にするので「開く」という言葉が使われます。
「切る」や「割る」という言葉を使わないのは、縁起が悪いからなんですね。
鏡開きでやってはいけないことは?
関東なら松の内以降の1月11日、関西なら1月15日(例外あり)を守りましょう。
鏡開きの日である1月11日以前に行うのは、歳神様がまだ餅の中にいる可能性があるのに依り代をなくしてしまうことになります。
せっかくお越しいただいた歳神様に対して、大変失礼な行為になってしまいますよ。
鏡開きでやってはいけないこと
- 鏡もちを食べずにいる➜➜必ず食べる
- 包丁などの刃物で切る➜➜手で割り砕くか木槌で開く
- 「割る」と表現する➜➜「開く」と表現する
- 食べ残したり捨てたりする➜➜小さなかけらも残さず食べる
鏡餅は、年神様の依り代になる存在と言われているので、残さず食べきりましょう。
鏡開きのやり方
ここでは、鏡餅の鏡開きのやり方を紹介しますね。
『カッチカッチに硬くなった鏡餅』
よく乾燥していてひび割れた鏡餅は、木槌などで叩くには理想的です。
鏡餅の下に新聞紙などを敷き、上の叩く部分にも新聞紙や布などをかぶせます。
木槌がない場合は金槌でも大丈夫です。
粉々になる部分が出るので、集めて煮たり、かき餅にして食べましょう。
『あまり乾燥していない鏡餅』
切るのはよくないので、手でちぎります。
大きめの容器で水に一晩つけ、耐熱容器に入れて電子レンジでドロドロにならない程度に温めます。
お餅はふくらみ始めると早いので、電子レンジは様子を見ながら使うのがコツです。
柔らかくしたものを、手やスプーンでちぎります。
『真空パックになっている鏡餅』
密封容器入りだとカビの心配もなく、鏡開きも簡単ですね。
底面のフィルムに切れ目を入れたら、電子レンジで温めます。(数十秒程度)
粗熱を取ってから、スプーンなどで取り出します。
※底面にやり方が書いてある場合はそのやり方で
鏡餅を使った料理や食べ物
鏡餅は、小さなかけらも残さず食べることが大切なので、いろいろ工夫して食べきるようにしましょう。
鏡餅を使った料理
- お雑煮・・・定番で最もよい方法
- お汁粉やぜんざい・・・魔よけの意味をもつ小豆を使った、昔ながらの食べ方
- かき餅・・・油で揚げて塩やしょうゆをまぶすだけで簡単美味しい揚げ餅
- お餅ピザ・・・チーズ好きさんにおすすめ
上記は、鏡餅を使った、定番の料理や食べ方になります。
お餅料理のバリエーションもたくさんあって、いろんなレシピがありますね。
鏡開きの鏡餅は、残さず食べきることが大切なので、お餅料理のレパートリーを増やすのにも役立ちそうですよね。
鏡開きの人気レシピや簡単レシピの参考サイト
今回のまとめ
「2024年の鏡開きはいつ?関西と関東での日程と意味や由来も解説!」いかがだったでしょうか?
まとめると、
- 2024年の鏡開きは1月11日(木)
- 日にちは変わらず毎年固定の行事
- 関西は15日か20日、関東は11日
- 鏡開きのお餅を食べて、歳神様の力をもらい一年の無病息災を祈る
- 「切る」「割る」は縁起が悪いので「開く」という言葉を使う
お餅をお供えし、開き、食べることで、1年を幸せに過ごせる力を授けてもらうという意味の鏡開き。
ぜひ歳神様の御魂をいただいて、この1年が健やかで幸多い年になるよう願いを込めて、鏡開きをしてみてくださいね。